アスベストを吸い込むと、悪性中皮腫という病気になってしまう可能性があるということを知っていますか。悪性中皮腫とは肺を取り囲む胸膜や心膜などにできる悪性の腫瘍のことで、若い時に吸い込んだ方が発症しやすいと言われています。潜伏期間は20～50年もあるので、忘れたころに病魔に襲われる人も少なくありません。このように健康被害のあるアスベストは何度も法改正を重ねることによって、使用が禁止となり、解体工事を行う際にも石綿が含まれているかどうかを事前に調査することが義務化されました。
特にある会社の従業員が大量に肺がんや中皮腫で亡くなったことによって、アスベストの使用が全面的に禁止となりました。現在では2006年以前に建築された建築物を解体する場合は、除去などの作業が必要になります。アスベストの事前調査の流れと指定は、まず依頼人が調査会社に依頼を行います。次に行うのが、調べる際の計画を立てることです。
どのような目的で行うのか、現場立ち入りをしても大丈夫か、建築物の使用用途は何なのかを確認します。それらを確認をしたら、建物の図面で資料採取する箇所を確認します。図面で使用している材質などを知ることができるので、大体の目安を付けることができます。現場調査では建物を把握し、資料採取を行います。
採取した資料は分析を行い結果を評価します。その後調査報告を行ってくれるので、アスベストがある場合は対策を立てることができます。