職場の環境の善し悪しは非常に重要な問題です。今でも職場環境によって、大けがや大きな病気を発症することは後を絶ちません。特に建設現場は、常に危険と隣り合わせであり、転倒や転落事故で命を失ったり、半身不随や寝たきりになる人も後を絶たないのです。極力こうした悲劇を生まないように、国は企業が安全配慮義務を徹底して講じるように通達しています。
監督者を置いたり、きちんと休憩を取る、安全ベルトやヘルメットの徹底などを行う現場も多いです。こうした安全配慮義務が声高に言われるようになったのは、有る事件をきっかけとしているのです。それはアスベストの健康被害の訴訟事件です。高度成長期、建設ラッシュが見られマンションやビルの建設において安価で使い勝手の良い建材が多用されました。
その中には明らかに健康被害を及ぼすであろう、アスベストを吹き付けた建材も多用され、それを現場の職人が大量に吸いこむことで中皮腫や肺がんを発症させたのです。これに伴い日常が奪われるばかりか命を落とす比9ともいて、いまだに各地で訴訟が起こって居る状態です。大気汚染防止法や労働環境安全衛生法で今ではアスベストの調査分析は義務化され、リフォームや解体前には必ずこれを実施しなければなりません。調査分析は難しく費用も掛かって、期間も長いと思われがちです。
ところが郵送で検体を送るだけで完了し、しかも顕微鏡やＸ線を使った制度の高い分析で定量や定性を調査してくれます。