アスベストの分析には定量と定性、2つの手法があります。現在所有している住宅にアスベストが使われているかもしれない、中古住宅の形で売り出す場合には使用の可否を調査を行い必要に応じて重要事項説明書内に記載しなければなりません。これは法律で義務付けが行われているもので、仲介を依頼したときなど不動産会社側が積極的に動いてくれるはずなのでそれに従うことが重要です。ただ、使用の可否は目視調査や設計図書で完了になることもあります。
目視調査および設計図書で完了になるケースは、2006年9月1日以降が着工日になっている物件や設計図書などに使用されていることが明記されていないケースなどです。図面に記されていない場合でも目視で調査を行い確実に使用されていないことが確認されれば安心です。しかし、目視調査でアスベストの使用が疑いがある場合は採取分析といった作業が必要です。定性分析はアスベストが含有してるのか否かを確認するために行われているもので、具体的には0.1%を超えているのか否か確認です。
定量分析ではアスベストの含有が確認された、住宅から採取した試料を用いて含有率を確認しますが、定性分析で含有されていないときは実施しません。このことから、目視調査や設計図書での事前調査で含有が認められていない場合は、その時点で作業は終了、このとき含まれていことが認められると試料を採取するなどの流れになる、それと2006年8月31日以前の着工日の住宅が対象になることが分かるのではないでしょうか。